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最優秀小説賞

松村栄子著 『至高聖所』

第106回芥川賞受賞作.
作品の題材のひとつともなっている 「鉱物」を髣髴させる硬質な文体が秀逸. 文章そのものが美しいので、読んでいて非常に心地よいです.

大学を中心としたコロニー、ということで勝手に つくばの学園都市を想像して読み進めていたら、 著者の出身校が本当に筑波でびっくり.

最優秀コミック賞

小坂俊史著 『せんせいになれません』

「こども脇役、俺たち主役！（4巻帯より抜粋）」という言葉通り、 さぼりたがりな教師が主役の学園４コマ. 著者の目標は「普通だけど面白い」作品とのことですが、 この「せんなれ」は見事にその目標を体現していると思います.

４コママンガは、娯楽書籍のひとつの完成型だとあらためて思う. どのページから読み始めても楽しめ、一話を読了するのに要する時間は数十秒、そして必ず落ちがつく. この作品に出会ってから、キッチンとトイレに必ずこの本が置かれるようになりました

最優秀映画賞

ジェームス・キャメロン監督 『ターミネーター２』

あらためて賞賛を付け加える必要も無い、名作中の名作. でも何で今更？というのはこちらの動画（要ニコニコアカウント）で 腹筋崩壊し、原作を見返したらやっぱり面白かったから.

上記の動画はニコニコアカウントを持ってるなら一度は見ておくべき. 特に12：00からの展開は鳥肌モノ、WANDSはやっぱり神.

最優秀ドラマ賞

該当なし

今年はあんまりドラマ自体見ませんでした. 次点を敢えて挙げるなら『時効警察』かな.

最優秀俳優賞

エフゲニー・プルシェンコ(Evgeni Viktorovich Plushenko)

”氷上の奇行子”、”禁メダリスト”の名を欲しいままにする、世界一スケートのうまい芸人. 馬鹿を大真面目にやり芸術にまで昇華させるファンタジスタ. 才能の無駄遣いとはこのひとのためにある言葉.

参考動画：『プルシェンコ2001WorldEXアンコール付き』

最優秀音楽賞

岩崎琢作曲 『書を愛して狂う者曰く、“紙は常に我らと共に”』

以前紹介した図書館動画で使われた名曲. こちらのアルバムに収録されています.他にも名曲揃いで、お勧めの一枚です.

最優秀ビジュアル賞

世界の美しい図書館集めてみた【第一弾】

事実上音楽賞との二冠.建造物と音楽の調和が美しい.

最優秀アニメ賞

安倍吉俊原作 『灰羽連盟』

世界観の完成度が高すぎ.というか、ぶっちゃけ村上春樹著 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のぱくり（原作者公認）.

ただこの作品の素晴らしい所は、『世界の終り』の世界観を映像化している点にある. セピア調の柔らかな色彩で丁寧に書き込まれた美しい町並みや 重厚な「壁」は見事で、製作者の愛が感じられる. さいきんのやっつけあにめはみならうべき.

最優秀ゲーム賞

namco 『鉄拳６　BLOODLINE　REBELLION』

今年はコンシューマにあたりゲーが無かったので、 結局いちばん時間を費やしたのは鉄拳でした. BRに移行してからはあまりやってませんが、 無印終了時の戦歴は以下. 新キャラの技を覚えるのがめんどいので、そろそろ潮時かなあ.

キング　飛龍　345勝127敗(73.1%)
ドラグノフ　師範代　108勝42敗(72.0%)

最優秀MAD動画賞

『サッカー選手達はとんでもないストリートファイトを始めてしまいました』

次点

• 『檄！情熱暴力団～黄金の風～【フル版】』
• 『プルシェンコ2001WorldEXアンコール付き』
• 『2ch　笑えてしょうがないコピペ』
• 『立体音響録音技術 ホロフォニクス』

いちおうサッカーを最優秀に選んでみましたが、 最後まで絞りきれなかったので結局いろいろ掲載.

海堂尊の新刊が見つからず苦戦していた先輩.

これはひどい.

「日も暮れたし腹も減った。少し散歩してまともなハンバーガーを食べに行こう。 肉がかりっとしていてジューシーで、トマト・ケチャップがとことん無反省で、 美味く焦げたリアルな玉葱のはさんである本物のハンバーガー」
村上春樹著　『ダンス・ダンス・ダンス（下）』　講談社, 1988年,p.56-57

最近ダンス・ダンス・ダンスを読み返したこともあり 無性に肉がしっかりしたハンバーガーを食べてみたいと思っていたら、 普通に近所のスーパーにあるマックで売ってました.

マックに勤めていた友人曰く普通のミートとはサイズが違うので、 この商品のために専用グリルが必要→店的にかなり気合の入った商品とのこと.

とはいえまあマックだし、と思って食べてみたのですがきちんと肉の味がしてびっくり. 肉たっぷりパンすかすかで、食べてくうちに口がぱさぱさになるのもある意味リアル. ビールと合わせて食すといかにもハンバーガーといった感じ. もはやパンと肉のジェンガ状態だっためがてりやきは酷かったけれど、これは侮れない.

一個で500kcalを軽くオーバーしているのでそうそう食べられないけれど、 機会があったら是非また食べてみようと思います.