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■読みたい本≠買いたい本

Postted:2008/12/17 [Wed]

紀伊国屋書店の年間売上げランキングが発表されました.

1位は水野敬也著『夢をかなえるゾウ』. ファンタジー小説ともビジネス指南書ともいえる独特の内容で、 上半期1位の勢いそのまま12月までに170万部の売上げを達成しました.

次いで2位は田村裕著『ホームレス中学生』. これについては言わずもがな.

このあとはロングセラーとなった坂東真理子著『女性の品格』、 社会現象にもなったハリポタ最終巻、これまた流行を呼んだ『B型自分の説明書』と続きます.

余談ですが、ブームにあやかろうとしたのか 今年は『~の品格』『~の説明書』という本が多数出版されました. その気持ちはわからないでもないのですが、 流石に『ホームレス大学生』はどうなんでしょうかw

さて、これだけ売れているのだから、当然図書館でもいちばん貸出(リクエスト含む) が多かったのは夢ゾウ…とはならないのが面白い.

自分がよく使う図書館だと夢ゾウの累積利用は12月10日の段階で433人. それに対し、年間で累積利用が最も多かったのはJ・K・ローリング著『ハリー・ポッターと死の秘法 上巻』. 累積利用は763人と圧倒的でした. これはハリーが老若男女問わず読まれる作品であるのは勿論のこと、 ぶっちゃけた話ハリーは「読みたい本」ではあるけれど、それほど「買いたい本」ではないんじゃないかと思います (それでも売上4位ですから、売れてることは確かなんですが). 児童書として考えると2冊セットで4000えんはやっぱし高い. 人に例えるなら、『友達としてはいい人なんだけど、恋人にはちょっとね』という感じでしょうか.←どんな感じだ

ま、結局何が言いたいかというと、友達レベルの本(買うほどじゃないけど、読んでみたい)を探すには 是非図書館へ、ということです.

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