先日、知人に誘われたので都民寄席に行ってきた. 笑点を見たりCDを聴いたりという事はあったのだけれど、寄席まで行って落語を聴くのは人生初.
都民寄席とは
東京都歴史文化財団の主催する都民芸術フェスティバルの一環で、ほぼ毎月開催されている. 以下、都民寄席のメリット.
- 近場で開催されるのでアクセスが楽
- 入場無料
- 色々な所属団体の噺家さんが出る
都民寄席の趣旨は寄席の定席がない地域へ芸能を届けること.そのため会場は基本地方のホールで行われ、入場も無料.
また落語にはプロレスみたいに所属団体があり、原則他団体の開催には出演出来ない. のだけれど、定席以外のホール等で行われる落語の場合は異なる団体の噺家さんが出演する事があり、 都民寄席もその例外にあたるらしい.
そんなわけで良い事尽くめなんだけれど、当然人気も出るわけでチケットは基本抽選. 知人曰く経験則では倍率は2倍程度との事.
番組の流れ
都民寄席と言っても、基本的な流れは通常と変わらずとの事. 因みに今回の流れはこんな感じ.
先ずは「開口一番」、前座さんの落語が15分程度. 開口一番では基本的な古典落語を話すのがお約束らしい.
続いて二番手さんの新作落語、基フリートーク. 世話話からはじまり旨い事言いやがってこいつ、みたいな喋りを20分程度.
その後は何故か物まね. 何で落語で物まね?と思ったのだけど、これは色物と呼ばれるれっきとした番組のひとつ. 落語続きで疲れた頭をリフレッシュさせる効果があり、落語2本に対し色物1本の割合で挟まれる.
最後は「トリ」、その日の出演者の中でいちばん偉い人が出てくる. 枕と呼ばれる導入部分が5分で本編が40分、太鼓の音に追い出されて全番組終了.
感想とか
想像していた以上に面白かった. 寝不足な上予備知識一切なし、という凡そ寄席デビューには似つかわしくない状態だったにも関わらず、 気付けば2時間あっという間. トリの演目は「百川」という古典落語で古い言い回しも多かったのだけれど、 わかる部分を拾って何となく場面を想像してるだけでも十分愉しめた.
因みに今回はホール寄席ということで2時間弱のショートバージョンだったのだけれど、 新宿の末廣亭なんかの定席だと一日ぶっ続けで落語が聴けるらしい. 次また近場で都民寄席があった時は勿論の事、今度定席にも行ってみようかな.