質問
つくねいもの栽培について、詳しく扱った資料が欲しい.
つくねいも栽培 1.栽培のおいたち
わが国で栽培されているヤマノイモのうち、塊形種をつくねいもと呼んでいるが、 このつくねいもは、遠山の分類によると、大和いも(奈良県)、大和いも黒皮種(兵庫県)、伊勢いも(三重県)、などに分けられる。
(中略)
兵庫県でのつくねいも(大和いも黒皮種)の来歴は明らかでないが、江戸時代初期からと伝えられており、 時の藩主に献上していた記録がある。 明治7年ころから産地商人によって販売が行なわれ、大正初期から昭和初期にかけて栽培面積は激増し、 県外各地から仲売人が集まり出荷も活性化していたが、 昭和12年以降、戦争が激化するとともに栽培面積は減少し、終戦時には、みるかげもない状態となった。 戦後、世のなかが安定するにしたがって仲買業者の活動がめだち、栽培熱も高まってきた。
引用元:『サトイモ・ナガイモ・レンコン・ウド・フキ・ミョウガ :野菜園芸大百科 13』 農山漁村文化協会,2004年 p.172
回答
下記、参考文献の資料を紹介する.
NDC
イモ.ナガイモ (626.42)
参考文献
- 『サトイモ・ナガイモ・レンコン・ウド・フキ・ミョウガ :野菜園芸大百科 13』 農山漁村文化協会, 2004年
- p.172-199「つくねいも栽培」にて、詳細な記載あり.
p.55に本体、p.56に兵庫県篠山での収穫の写真もあり. - 岡本毅 「中山間地にピッタリ ツクネイモで儲かる転作」
- 『現代農業』Vol.87 No.4(2008年4月) p.338-341 農山漁村文化協会
- 掲載ページは少ないものの、専門誌だけあり内容はよくまとまっている.
備考
呼称自体が一般的でないのか、NDL-OPACやgeniiでも検索キーワード「つくねいも」で書籍は0件(雑誌記事は複数あり). それでも現物を当たって目次を見ればこれだけ詳しい資料があるんだから、OPACだけであきらめちゃ駄目だよね.