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■Gios airone ヘッドパーツ換装

Postted:2015/09/01 [Tue]

主にエンジンのせいでスピードとは無縁の生活を送っている鷺沢さん、基Gios aironeですが、 その反面乗り心地にはかなり拘ったセッティングになっています.

Vittoria Open Corsa CX3というしなやかなタイヤにラテックスチューブ. 若干低めに設定した空気圧とクロモリフレームの織り成す走行感はまさに快適の一言、 こんな貧脚な自分でも100km程度なら楽に走破できます.

そんな乗り心地を語る上で地味だけど大切な、真っ直ぐ進み思ったとおり曲がるために重要なこと―
そう、今回はハンドリングのおはなしです.

[IMAGE]ステムキャップ

今迄はハンドルを軽くする事を第一に、ステムキャップのネジをガタが出ないぎりぎりまで緩めていました. 思惑通りの軽い取り回しには満足していたのですが、 反面良く言えばクイック、悪く言えばピーキーなセッティングになってしまい、 低速域などでは気が付けば明後日の方向に行ってしまうのが気になっていました.

何とか直進安定性と滑らかなハンドリングの両立ができないものですかねー、 とその競技のプロにそれとなく相談してみた所、 どうやらヘッドパーツの交換が効果的らしいという情報を入手しました.

鷺沢さん関連になると財布のひもが吹っ飛んでる事でお馴染みの私、 勿論そんな情報を聞いたらじっとしていられるわけもなく同日中に速攻ぽちって待つ事数日.

[IMAGE]Shimano HP-6500 [IMAGE]ヒラメ THREADLESSコンバーター

で、到着したのがこちらのShimano HP-6500.
完成車外しという事で外見は綺麗だったのだけど、ばらしてみると案の定グリスはほぼなし. 幸いベアリングは虫食いも無く綺麗だったので、清掃した後ウレアグリスを塗り直し.

隣はヒラメのスレッドレスコンバーター.
HP-6500はスレッドヘッド、アヘッドにするには上記のようなアダプターが必要なので合わせて入手. パーツが揃った所で早速組付け作業に入ります.

主に、工具代的な意味で

[IMAGE]高くて届かないのでお願いします

高くて届かないのでお願いします.

[IMAGE]あさひに作業をお願い

と、いうわけで何時ものサイクルベースあさひさんへ依頼. 種島先輩もびっくりの丸投げっぷりだけど、専用の工具がうん万円するから仕方ないね.
以下、プロの仕事をご覧ください.

[IMAGE]古いヘッドを取り外す

先ずは古いヘッドの取り外し、茶筅みたいな金具を入れてハンマーでぶち抜くというワイルド作業.

[IMAGE]下玉押し圧入

続いてフォークへの下玉押し圧入、これも鉄パイプみたいな金具を入れてハンマーで叩いてぶち込む. 『圧入』って聞くと専門的っぽいけど基本力技だよね、ロード.

[IMAGE]ヘッドパーツ圧入

メインのヘッドパーツ圧入(ただしピンぼけ).
ハンドルを回すと上下のワンが均等にフレームに押し込まれる仕組み、 このホーザンの工具が非常に高価で4万円くらいする.

[IMAGE]交換終了

そんなこんなで作業終了、ロゴの位置もきっちり揃う見事な出来栄え.

[IMAGE]フォークのタッチアップ

どうしても古い玉受けを外す時にフォークに傷が付いちゃうんだけど、 タッチアップまでしてくれる紳士っぷり.

なお工賃は脱着合わせて4000円. 出来ればロードに関する事はなるべく自力で行いたいと思ってるんだけど、 一生に何度使うかわからない工具に諭吉4人を出すならここは素直にプロに任せるのが正解だよね.

で、実際どうなの?

早速実走、最初に頭に浮かんだ言葉は『あー、やっちまったか』. 某大型店舗のワンコインメンテでヘッドをぎゅうぎゅうに締められた時の乗り心地とそっくりで、 ちょっとやそっとの凸凹じゃ曲がらないわよと言わんばかりのぶれなさっぷり.

これだと直線は良いけど曲がらないんだよなーまた自分で調整しなくちゃなー、 と思いながら最初の交差点を右折しようとハンドル切ったらあまりの滑らかな曲がりに思わず爆笑 ってえ、え、何これ超気持ち良いんですけど. 直進はどっしり安定するんだけれど、 曲がろうとして車体を傾けるとすっ自然にハンドルが切れてロードが自分で曲がってくれる. イメージ的には単車を転がしてた頃に凄く近くて、ハンドルじゃなくてバンクと体重移動で曲がる感じ.

はっきり言ってヘッドが換わったからって自分なんかの乗り方では速く走れるわけではないし、 見た目的にも気付かれにくい部分の割には費用もそこそこかかります. それでも、思った通りのアールでコーナーを曲がれた時の幸福感は既存のパーツではちょっと得難い、 ってことで個人的には大満足してます.

[IMAGE]Gios airone meets Shimano HP-6500

エントリーモデル故国内にGios aironeは数あれど、 わざわざコンバータまで噛ませてヘッドをシールドベアリングに換装してある機体はそうはあるまい. と、わけのわからない優越感に浸りつつおしまい.

その他、技術的な情報とか

以下、今回の作業でわかったことの個人的なメモ.
細かい所ってカタログに載ってないんだよね.

  • ヘッド規格は1インチJIS、ヘッドチューブ内径30.0mm/フォーククラウン外径27.0mm
  • 純正の下玉押しは小さいため、外す時は専用工具があると便利
  • カーボンフォークはブレード部のみカーボン、コラム部はアルミ
  • フォークのコラム径は1インチだけどステムはシムを挟んでOS
  • ハンドル経φ26mm、幅は400mm

*上記情報はGios airone 2014のものです.

コメント

pyrrspn [2015/09/18 (Fri) 20:18:49]

CADちゃんのフォークはコラムまでカーボンなんだけど、その場合ヘッドキャップの中がスターファングルナットからプレッシャープラグとかいうすげぇ名前の部品に変わる事を2時間弱かけて身を持って知りました。嫌いじゃないけど、やはり図工が2の人にこういうのは無理です。

零智 [2015/09/20 (Sun) 23:40:01]

CAADちゃん羨ましい!プレッシャープラグって、カーボンフォーク用のモノだったんだ.
最近、乗る楽しみと整備する楽しみが半々になりつつあります.
とはいっても、体育が長距離以外常に平均以下だった自分でも楽しめるからロードって素敵だよね.
(因みに図工や技術も2でした)

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