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最優秀小説賞

越谷オサム著 『陽だまりの彼女』

『女子が男子に読んでほしい恋愛小説』という若干意味不明なポップに惹かれて購入したら、 『こんなご都合主義な女性がいるか、と突っ込みつつ彼女の可愛さににやにやする99%恋愛＆1%SF小説』という驚愕の内容だった.
エンディングも後から考えると色々思うところはあるのだけれど、読了時に素直に「良かったね」と思えたので満足している.

また、同時にロバート・A・ハインライン著『夏への扉』以来の 『猫派向けSF小説』という絶滅危惧種的ジャンルに属する貴重な作品でもある. 猫派のSF好きさんには是非読んでもらいたい.

最優秀コミック賞

アダチケイジ著 『グラゼニ』

『左の中継ぎ』という地味な役柄にスポットを当てた野球漫画.

年俸交渉やブルペン、バックヤードの様子など普段見られない部分を詳細に描いているのが非常に面白い. 難しい話を小説や漫画でわかりやすく、というのは昔から好きなスタンス. 絵柄は最初グラウンドの縮尺とか違和感感じる部分もあったけれど、慣れればこれも味があって悪くない.

最優秀映画賞

スティーヴン・スピルバーグ監督 『Back to the Future』

後述する『STEINS;GATE』の影響で観なおしたら、あまりの傑作さに泣いた. 今更語るまでもない娯楽映画の最高傑作、異なる時間軸を扱う作品は見習うべき. いきなり14年後とか言われても困るんだよ.

そういや先日クリストファー・ロイド（ドク役）の人の写真をみたけど、あんまりに変わってなさすぎて吹いた.

最優秀俳優賞

中畑 清（横浜DeNAベイスターズ監督）

就任当初は巨人の選手のイメージが抜けなかったけど、シーズン通してみてたらだんだん可愛く思えてきた. シーズン中は奥さんを看病しつつ、その辛さをまったく周囲に漏らさなかった名役者. 『来年CS行けなかったら辞任』とはやくも辞めたいオーラ全快だけど、辞任云々はさておき来シーズンも頑張って下さい.

最優秀音楽賞

菊田裕樹作曲 『Secrets:愛に時間を』

「みんなであの夏の日に帰ろう」

今更10年前のゲーム曲をアレンジとか誰得だよ俺得ですほんとうにありがとうございます. アレンジと銘打っているものの、個人的にはアレンジよりアップサンプリング. 作成時に菊田氏が作り上げたおかしい環境で流れていた音楽はこうだったんだろうなと感じる、 新鮮さは少ないけれど原曲を大切にしていることが伝わる良編集と思う.

キャッチコピーも『夏への扉』を思わせて非常に良い. 折角小説の題名を元にした楽曲を多数作成しているのだから、同名の曲も作成してくれたら良いのに.

最優秀ビジュアル賞

森内大輔演出 『TOKYO STATION VISION / 東京駅 プロジェクションマッピング』

東京駅の駅舎をスクリーンに見立てて、CGで過去の赤レンガを再現した一大映像スペクタクル.
後半のSuicaをイメージしたテクノ調の部分が特にお気に入り. 上記のは公式のダイジェスト版だけれど、時間があれば是非ノーカット版も見て欲しい.

見物客が多すぎて一時中断されたり、 年末に公開されたTOKYO HIKARI VISIONの方はあまりに人気が出すぎて1日で公開中止になったりして 今後続編があるか疑わしいけれど、あれば是非見に行きたい.

最優秀アニメ賞

5pb./Nitroplus原作 『STEINS;GATE』

美容師さんに勧められてみたらめちゃくちゃ面白かった.

最初は主役の厨二病っぷりやヒロインのツンデレ具合がきつくて挫折しそうになったのだけれど、 「取り敢えず『静止限界のドグマ』まで頑張れ」という言葉を信じて見続けたら後半一気に引き込まれた. ロケ地が秋葉原とラボルームに絞られているせいか最期まで作画もしっかりしていたし、 ヽ(*ﾟдﾟ)ノ＜ｶｲﾊﾞｰはじめスタッフの愛が随所に感じられた良アニメ化.

惜しむらくはゲームより先にアニメを鑑賞してしまった事.ラストの演出は是非ゲームクリア後に見たかった.

最優秀ゲーム賞

5pb. 『STEINS;GATE』

アニメに惹かれてプレイしたのだけれど原作もなかなか、99パーセントの科学と1パーセントのファンタジーADV. ちょっぴりセピア調のキャラグラフィックも世界観に合っている. アニメ同様（というか、アニメが「原作同様」なのか）序盤はかったるいんだけれど、後半の盛り上がりは素晴らしい. 何気ない事象にみえる複線の回収も見事.

勢いで『比翼恋理のだーりん』も買っちゃったんだけど、 こっちは100パーセントの恋愛ゲーでびっくりした. ギャルゲーなんて三択メモリアル以来だよ. それでもまさかのBTTFパロとか、原作で酬われなかったコが幸せになったりとなんやかやで楽しめた. そういやOkey-dokeyって親父譲りなのね.

最優秀MAD動画賞

自作の改造マリオを友人にプレイさせる 第三作

鬼畜難易度でお馴染み友人マリオまさかの第三弾.

毎度毎度絶妙なTAKE氏のステージ構成や、もはや友神と化したキバくんのプレイもさることながら、 その豊富なアイディアを形にするスーパーマリオワールドの自由度にも感心させられる. 特に「スカイツリー」「てんごく」あたりは素材こそマリオなものの完全な別ゲーとして成立している. TAKE氏の発想に脱帽.

過去の私的芸術大賞

11年私的芸術大賞　まとめPostted:2010/12/30 [Fri]

10年私的芸術大賞　まとめPostted:2010/12/30 [Thu]

09年私的芸術大賞　まとめPostted:2009/12/30 [Wed]

08年私的芸術大賞　まとめPostted:2008/12/30 [Tue]