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本格的なシーズン到来という事でロードバイク関連の話題が増えてきていますが、 ポタリングの記事を書こうとすると必ず問題になってくるのが写真.

彼の土地へ行きました、こんなところですよ、 という内容であれば今迄の様に目的地でじっくり写真を撮ってくれば良いのですが、 ロードバイク関連のエントリを書くとなると、

こんな風に「どんな道を行った」という情報が「何所へ行った」というのと同じくらい必要になります.

今流行りのアクションカムなんかを取り付ければ万事解決なんですが、 おっさんが息を荒げてちんたら走る動画なんて面白くないだろうし、 単純に自分自身そんなものは見たくないので動画撮影機能は不要という現状では無用の長物. 寧ろ静止画のみならデジカメを括り付けて撮影した方が画質も良いしいいんじゃね、 という結論に至ったのでロードバイクでの行程が撮影できるデジタルカメラを探してみた.

ロードバイク用のデジタルカメラについて考える

ロードバイクでの行程を撮影するデジカメに求める要件、をざっくり考えてみた結果が以下.

• インターバル撮影機能
• 手振れ補正機能
• 軽量
• 丈夫
• 安価

走行中に逐一シャッターを押していられないので定期的に撮影してくれるインターバル撮影機能を有している事は絶対条件.
路面によっては振動が少なからずあるので、手振れ防止機能を有している事.
設置場所をハンドルと仮定すると、走行に支障が出ては本末転倒なので極力軽量である事.
転倒や落下した場合を考え、少しでも丈夫で万一壊れても気にしない程度の価格である事.

条件を優先順位に並べてみたけど、上3つを満たしていれば一先ず撮影できるのではなかろうか.

意外に少ない、インターバル撮影対応機

長年GRDを使用しているので当たり前と思っていたのですが、 実は意外にインターバル撮影機能を搭載しているカメラは少ない模様. 幸い愛好家達がこんなスレッドで色々と情報を提供してくれているので、 テンプレのリストに載っている機種から上記の条件を満たすものを探s… といってもコンデジ自体がRICOH GRシリーズとNikon Coolpix Sシリーズ(S60まで)くらいしかない. GRD4以前、Coolpix Sシリーズ初期型は手振れ補正機能がないので、 条件を完璧に満たすとなるとS6-S60のCoolpix一択となる.

幸い手元にGRD2が余っているのでこれでいいかな、とも思ったんだけど ちょうど安く売っていたこともあり両方試してみたくなったのでCoolpix S60も買ってみた.
GRD2はGRD3購入に伴いワイコン・テレコン使用時のみの半引退状態だったものを現役復帰、 Nikon Coolpix S60はヤフォークでボディ傷有300円の捨て値で入手.

カメラマウントはAmazonで人気のノーブランド品.ハンドル下に固定し、早速試し撮りへゴー.

RICOH GR Digital Ⅱ vs Nikon Coolpix S60

重量はRICOH GR Digital Ⅱ（以下GRD2）170gに対しNikon Coolpix S60（以下S60）145gとS60の方が軽量、 S60は屈曲光学系レンズのため見た目もスマートだしレンズも傷付きにくい.
他のスペック面でもGRD2は手振れ補正機能なし・SDHC非対応と見劣りが目立つものの、逆に質感はGRD2の圧勝. これは実売価格が倍以上違ったししゃーない.
バッテリーの持ちはだいたい同じで、フル充電液晶非表示で2時間半. 替えを持って行けば5時間までのライドに対応可能なので貧脚ライダー的には十分.

肝心の画質については、試し撮りした結果がこちら. 設定はどちらもインターバル1分、WB補正晴天、センターAFで撮影.

（上:RICOH GR Digital Ⅱ　下:Nikon Coolpix S60）

値段を考えるとS60が大健闘なんだけれど、やっぱりGRDの表現力は素晴らしい. 手振れ補正については思ったほど差はなく、どっちも3枚に1枚くらいはぶれて写る. これはS60の手振れ補正効果が薄いというより、 GRD2の単焦点レンズで得られる明るさからくるシャッター速度のおかげじゃないかな.

で、結局どっちにするのって話なんですが、今の所

• どっかに行く事が目的→GRD2
• 自転車に乗る事が目的→S60

で使い分けようかと.
走行中の画像はウェブログ用に圧縮してしまえば誤差のレベルなんですが、 目的地でいろいろ撮影したいな、となるとやはりGRD2に軍配が上がる. 使い慣れているというのは勿論のこと、非常時にライト用の単三電池で起動できるなど利便性も高い. S60はUIが絶望的に残念なので、ちょっとこれでスナップを撮る気にはなれない.

対してS60は今日はがっつり乗りたいから、取り敢えず撮影はしとくけれど写真は二の次というシーンで活躍. 多少乱暴に扱って最悪壊れても300円だしと言う気楽さが最大の売りです. 逆にハンドル下にGRD2が見えたら「あ、こいつ今日は血の味レベルまで乗る気ねえな」というわけです.

まぁそんなこんなで静かに余生を送っていたら現役時代以上に酷使される事になったGRD2さんは可哀相ですが、 しばらくはこいつらとポタライドを楽しんでいこうと思います.