先日無事特訓を終え、68アルテに換装された鷺沢さん基Gios airone.
そんなパワーアップした鷺沢さんのシェイクダウンとして挑むはヒルクライマー達の聖地ヤビツ峠、
今回の目標はずばりヒルクラ初心者の壁とされる50分切りです.
そんなの無理じゃん馬鹿なの死ぬの、とか言われそうだけれど驚くなかれ今回は確固たる勝算があるのです.
- コンポーネントがTiagra 4600からUltegra 6800に変わった
- ヤビツは3度目なので道も覚えてきた
- 3本ローラーを導入し毎日トレーニングに励んだ
これだけでも目標をクリアするには十分ですが、更に当日は善波峠を迂回するルートを引き 道中もチームメイトがスプリント対決で盛り上がるのを横目に頑なにインナーローで極力脚を余す周到ぶり.
これで50分切れない事があるだろうか、否、ない(反語).
- 道を覚えても辛いものは辛いじゃん
- アルテにしてもホイールがダウングレードしたので重量的には増えてるじゃん
- トレーニングってだらだら15分乗ってるだけじゃん
という悲しい現実はウインドブレーカーとともに背中のポケットにむぎゅっと突っ込み、お馴染み名古木セブンへ3か月ぶりに到着.
善波を回避したおかげか膝も脹脛も今のところ不穏な感じはしません. 何時もの様にレッドブルとウイダーゴールドでドーピング完了、いよいよ初心者に向けてアタック開始です.
俺の脹脛がこんなに攣っちゃうわけがない
ヤビツにアタックする上である意味最も重要なのが最初にして最大の強敵、【蓑毛坂】.
前回の挑戦では膝と脹脛に甚大なダメージを受け、その後片足ペダリングでの登坂を強いられたのは記憶に新しいです.
しかし今回はここでさぼっても残りの区間で頑張れば50分の壁は切れると調査済み(独自調べ). 極力体力を消耗しない事を最優先事項としていざ蓑毛へ挑m
駄目だwww考えたら毎回全力でないと登れなかったじゃんwww
早々に過去3回の経験が全く活かされていない事が露呈しました.
サボろうにもちょっとでも脚を緩めたらそのまま横に倒れてしまうレベルなので、結局は全力で登るしかありません.
俄か仕込みの休むダンシングでえっちらおっちらしていると何やら左の脹脛に違和感が.
筋がぴくぴくして動く度に微妙に痛いような気がしないでもないのですが、 「これだけBCAAをがぶがぶ飲んでる僕の脹脛がこんなに攣っちゃうわけはない」 と自分に言い聞かせ気のせいを貫きます.
この痙攣、この痛み、凄くデジャヴな感じがしますがロード界隈では 足攣りは自己申告制なので、違うと言い張る限りこれは足攣りではないのです.
重さも愛嬌、RS21は登りもこなせる可愛い子
蓑毛坂を超えてしまえば斜度も緩み、なだらかで走りやすい登りが続きます. もともとこの区間は苦手ではなかったのですが、更に今回はコンポを換装した効果かとても楽に登れます.
新ホイールのWH-RS21も重量自体はWH-6700に比べると増えてるんだけど不思議とするする進む. 漕ぎ出しがちょっと重いかな、くらいで走り出してしまえば遜色無く、寧ろペダルを回した際にするっと転がる心地良さは6700を上回る. 踏める人に言わせれば剛性が足りないという意見も見られますが、貧脚の僕からすれば全く気になりません.
値段も手頃で疲れ難く気持ち良く転がる、 派手さは無いけど個人的にはドストライクなタイプといった感じの可愛い子でとても気に入ってますWH-RS21.
機材に助けられて展望台後のきつい区間も何とかクリア、最後は柄にもなくスパート…らしきものをかけて無事ゴール.
久々に目の前が暗くなったり世界がぐるぐる回ったりする感覚を味わうほど追い込まれました.
果たして気になるタイムは…
私、初心者になれました
49分10秒\(^o^)/
図ったかのようなぎりぎりっぷりですが三度目の挑戦にて遂にヒルクラ初心者への壁、ヤビツ50分切りに成功しました.
無事目標がクリアできたのは機材強化も然る事ながら、道中ほぼ同じペースでフォームの綺麗なCAAD10の女性ローディが
終始目の前を走っていたのでそのポニーテールに釣られて彼女に負けじと着いて行く事で
ひとりでは怠けてしまう所も緩めず頑張れたのも大きかったです.
まあそんな彼女はラスト500mにアタックをかけあっという間に見えなくなり、 こちらがオールアウトしているのを横目に休憩も取らず再度表側に下って行ったんですけどね. どうしてこの世はかくも剛脚ばかりなのか理解に苦しみます.
何はともあれ公道デビューから一年半、これだけ金に物を言わしてようやく初心者認定とか ロードの世界はどれだけ修羅の国なのかと不安になりますがそれはそれ. 今後は胸を張って初心者である事を吹聴していこうと思います.