時計の針は丁度3時30分を回ったあたり.
普段ならビールを片手に読書かアニメに明け暮れているまだ“土曜日の深夜”にあたる時間帯、
そんな時間に何故せっせと柔軟体操に励んでいるのかと言うと、それは偏に今日がAACR当日だからです.
幸い?寝過す事もなく遠足前の子どもの様にぱっちり目が覚めてしまったので、 浴槽にお湯を張り体を温めいつもよりしっかり柔軟体操. プランクでさぼりがちな体幹達に今日は頑張りますよーと刺激を与え、 プロテインを補充しゼッケンを付けたジャージを纏ったら準備完了.
いよいよAACR 2016、開幕です.
湖を上る旅
幸い天候に恵まれこの日は朝から抜けるような快晴、朝焼けに照らされる苺ジャージが眩しすぎる.
DJのおねえさんの激励を背に4人ずつ横一列になってスタート、 ろんぐらいだぁす!の亜美ちゃんみたいにぼっちになる事無く3人揃って出発できました. 他のローディさんのブログ等で良く目にするゲートですが、いざ自分がくぐるとなると何とも言えない高揚感があります.
ゲートをくぐると眼前に広がるはひたすら真っ直ぐに続く道と遠くに聳えるアルプスの山々.
そうしたコースを選んでくれてるのでしょうが見晴らしが良く信号もほとんどありません. とにかく走っていて気持ちが良く、道幅が広いせいかサイクリングロードとは違った開放感があります.
さてそんなアルプスの自然を堪能しつつ進んで行くと案内図が急遽左に折れ、アルプスあづみの公園の中へ. そのまま進むと何やら人だかりが―自然と並ぶAACR名物、エイドステーションです.
21世紀エネルギー補給ステーションのロマンス
コース途中にあるエイドにはトイレ・飲料水、補給食に医療テントなどが用意されているのですが、 AACRのエイドがここまで有名になっているのは偏にその美味しすぎる補給食にあり.
第1エイドの補給食は最中とパンと地元松本のスドージャム. 甘いものが苦手なため最中は遠慮しましたがパンの方はジャムが甘さが控えめでとても美味しい、 朝食代わりにぺろりといただきます.
第2エイドで待ち構えるは最早AACRの代名詞と言っても過言ではないねぎ味噌おにぎり、 これを食べるためだけにAACRに出場する人も居るとか居ないとか.
長年『葱嫌い日本代表』の主将を務めてきた私をして美味いと言わしめるこのねぎ味噌、
知らない人からすれば『おにぎり食べに松本行って160km自転車で走ってきた』
などとほざけば
このひとあたまだいじょうぶかなと距離を置かれる事請け合いですが、
一たび口にすれば二度三度と吸い寄せられる人の気持ちが言葉でなく心で理解できる―
それほど、このねぎ味噌には抗い難い魅力があります.
続いて第3エイドはおざんざに朝穫れ野菜、地元のおねえさま達の自家製お漬物. どれもこれも美味しいんだけど、単純に塩をかけて食べる朝穫れ野菜が本当に絶品.
そんな第3エイドの横にあるのは『おねツイ』1話で深衣奈が足を洗っていた悲しみのコンビニ、 改修に伴い水道は撤去されてしまったそうな.
さてそろそろ…あれ、ルートそっちじゃないですよ
いいえ、こっちであってます
でもみんなあっちの道行ってるよ
他がどうあれ関係ありません、我々にとってはこれがトゥルールートです
えっ、ちょ、ま
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