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AACR 2016 Episode.Final 最後のローディ、豚汁を求めて彷徨す

Postted:2016/05/23 [Mon]

[IMAGE]木崎湖キャンプ場

【前半の話はこちら】

第3エイドからrasepandaさんに導かれコースを逸れて寄道… ではなく本道を走る事数分、ここは木崎湖キャンプ場. 言わずもがな、おねがいシリーズ聖地の中心です.

[IMAGE]みずほ桟橋
[IMAGE]何故虎鉄さんが…

そのまま湖畔沿いに進むと、OPでお馴染みの滑り台とブランコの公園へ到着. 最初はちょうど3人だし並んで撮ろうとしたんだけど、rasepandaさんに

[IMAGE]rasepanda あれはアニメのキャラが被写体だから映えるんです、おっさんモデルに撮っても醜いだけです

と一喝されてそりゃそうだ、と基本風景のみ撮影.

[IMAGE]ブランコの公園
[IMAGE]OPの滑り台
[IMAGE]自転車が代役

しかしこの木崎湖周辺の街並み、 作中で見慣れた構図を見つけてはっとするのは勿論の事、 そこはかとなく流れる空気が作中の雰囲気を思い起こさせ劇中の世界に紛れこんだ様な錯覚さえ覚えます.

このままブランコに揺られていたい、

この風景をずっと味わっていたい.

そんな想いで胸がいっぱいになりますが、生憎我々は17時迄に白馬まで行って現実に帰らなければならない身. 後ろ髪を引かれつつも正規ルートに戻り一路折り返し地点となる白馬エイドを目指します.

大会スタッフがおくれた日

[IMAGE]白馬の登り

湖畔のコースは木崎湖からアストラルパワーを吸収したrasepandaさんの猛烈な曳きもあり おーこれはすぐロスした時間取り戻せるかなと思ったのですが湖が見えなくなった登りで一気にペースダウン.

思いの外きつい登りにみんなでちんたらしていると気付けば後ろにスタッフさんがってあれ、 この展開ろんぐらいだぁすで見た覚えが.

[IMAGE]me 『ここにスタッフさんが居るってことはやっぱり…』

[IMAGE]AACRスタッフ 「ここが最後尾だよ」

[IMAGE]lug_dull 「ただでさえ遅いのに道草あれだけ食えばそうなるよねー」

[IMAGE]AACRスタッフ 「でも、最後尾は最後尾だけど例年に比べて今年は全体的にペースが速いね」

[IMAGE]me 『え、そうなんですか』

[IMAGE]AACRスタッフ 「うん、このままのペースならじゅうぶん間に合うよ」

最後尾ということでびっくりしたもののペース的には大丈夫と聞いて一安心、 現金なもので足取りも軽くなりちょっぴりスピードアップしいざ白馬エイドへ.

最後のローディ、豚汁を求めて彷徨す

[IMAGE]白馬エイド

ようやく折り返し地点となる白馬エイドに到着、ここの補給食は赤米おむすびに豚汁.

[IMAGE]豚汁ウマー

例に漏れずハイパー美味しい、特に豚汁は豚肉を固まりからほろほろになるまで煮込んだようで絶品.

よし折り返して残り半分、なのですがここにきてlugさんが膝の不調を訴え治療も兼ねて長めの休憩. DNFも検討しましたが、取り敢えず行けるところまでは行こうという話になりました.

僕自身は幸い故障も無く体力的にもまだまだ余裕…
だったのですがちょっとエイドの休息が長過ぎたのでしょう、身体が完全におやすみモードに入ってしまいました. 最近気づいたんだけど、自分の場合休み過ぎると脳かどっかの運動するスイッチが切れて身体ががくっと重くなってしまいます. 軽い補給程度に留めるか、休憩中もストレッチや軽い運動をして絶えず体幹を動かしておいた方が良さそう.

そんなこんなで復路は下り基調なのに若干ペースダウン、 道中でrasepandaさんがパンクしたりとこの辺りから時間の壁がちらつき始めます.

[IMAGE]冷奴ウマー(原料;大豆

時間ないと言いつつ補給食はしっかり堪能、第5エイドはご当地の冷奴. 疲れた体に冷奴がこんなに美味いなんて…と感動したのですが、考えれば豆腐=大豆≒プロテイン、 そりゃ美味しいわけだよねと力説したら残りふたりにどん引かれたんですが何故だ.

[IMAGE]140km越えた所で坂(涙

ご丁寧にも140kmを過ぎて脚が売り切れ寸前になった頃に長い登りがこんにちは、 斜度はそれほどでもないのですが疲れた身体にだらだら続く坂は意外に堪えます.

[IMAGE]リンゴジュース

最終エイドのリンゴジュースで残った気力を奮い立たせるも、 この時点で正直間に合うかどうかかなり微妙なライン.

回らない脚.

終わらない坂.

迫り来る17時の恐怖.

時計の長針が10時を通過しようとする頃、長い直線の先に見慣れた赤いゲートが―

安曇野の地より

[IMAGE]AACR2016 完走
[IMAGE]完走おめでタイ焼き

やったー!おわったー!!

制限時間ぎりぎりでしたが、なんとか三人とも無事センチュリーマイルを完走することができました.

はじめて参加したサイクルイベントでしたが、普段のライドと比べて感じた違いは大きく3つ.

  • サポート・エイドの充実からくる安心感
  • 参加者は勿論、応援者を含めた一体感
  • 明確なゴールの後に生まれる達成感

ひとつめは冒頭でも述べたように至る所にエイドがあり、 スタッフやサポートカーが常に追走してくれていて 栄養補給やメカトラブルを懸念する事なく只管走る事に集中できます.

またスタッフはもとより非公式でサポートしてくれる様々な団体の方、 おばちゃんや挙句は道端の犬まで皆が応援してくれる照れくさいような、それでいて嬉しいような一体感.

そしてそれらに後押しされ、ゴールのゲートを潜った瞬間湧き上がってきた達成感. 勿論普段のヒルクライムにも達成感は十分すぎるほどありますが、 ウイニングランなどと言っては烏滸がましいけれど周囲の祝福の中駆け抜けたゴールには、 今までと違った幸福感がありました.

そんなわけで無事幕を閉じたAACR2016、本当に本当に楽しかったです.

一緒に走ってくれたチームのふたり.
道中サポートしてくれた皆様.
そして、一緒にセンチュリーマイルを駆け抜けたローディの方々.

願わくば、また安曇野の地でお会いしましょう.

[IMAGE]安曇野の地より

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