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脅迫文とベストセラー

Postted:2009/08/30 [Sun]

脅迫文:「子供殺す」図書館8月休館決める:毎日jp

26日午前8時50分ごろ、愛知県大府市桃山町5の市立中央図書館に 子供を殺すなどと書かれた脅迫文が届いているのを女性職員が見つけ、 県警東海署に届け出た。

(中略)

梶谷修・市教育長は 「悪質ないたずらで怒りを感じる。子供の生命と安全を最優先に考えたい」 として、図書館などの休館に加え、パトロールの強化を図るという。 同市では06年4月にも市役所を爆破するという予告電話騒ぎがあった。

(参考:愛知県大府市中央図書館ホームページ)

土壇場で夏休みの宿題片付けようとしてた小学生涙目w

こんなの99.9%はブラフなんだから開館しろって声もあるみたいだけれど、 今は0.1%の本当にやっちゃう輩がいるから慎重にならざるを得ないんだよね. 閉館も妥当な処置だと思う. 「ちょっと瀬戸大橋の光ケーブル切断してくる」 って書き込んだだけで逮捕される御時世だし仕方ないよね.

そんなわけで普段全く縁のない愛知の図書館のホームページなんぞを 眺めていてびっくりしたのがベストリーダー.

機能自体はありふれたものだし、 ランキング1位も湊かなえさんの『告白』とうちの図書館と同じ、 他の読まれている本も大差ないのですが、大きく違うのがリクエスト件数. 1位の『告白』が予約待ち58件で購入冊数が5冊. 人口の大小が勿論関係してるんでしょうが、 一人当たりの所蔵冊数が地域で下から3番目の我が図書館ですら 22冊購入で予約待ちが629件(09年8月30日時点). 地域で最も利用されてる市なんて1000件越え余裕でした. それだけ図書館が利用されてると喜びたいところだけれど、 リクエストしてから手元に届くまで2年もかかる、 ってのはやっぱりなんか間違ってる気がする.

自分なんかは気になる本は待てないのでばんばん買って 読み終わったら図書館に寄贈しちゃうんでよく解らないのですが、 どういうスタイルが利用者にとっていちばんいいのかなあ.

職場で自炊

Postted:2009/08/26 [Wed]

経費削減のため昼食はお弁当を持参していたのですが、 やっぱり料理はできたてがいちばんおいしい.

そんなわけで、職場で自炊してみた.

[IMAGE]職場で自炊

メニューは作りやすいぶっかけうどん一択、 お湯と冷凍庫があれば自炊可能と環境も問わない. 因みに作り方は以下.

冷凍うどんをお湯でほぐす

ほぐれたら水で洗って乾物臭さをとる

水を切って丼に盛る

かつおぶしひとパックをかける

醤油をざっとかける

混ぜて食う

[IMAGE]うどんうまー

冷凍うどんはいろいろ試したけれどイレブンの セブンプレミアム さぬきうどん2食入がいちばんうまい. 値段も2食で100円とたいへんよろしい. 水で洗ったあとは氷水できりっと冷やし、お好みでてんやの揚げ玉や生たまご、 おくらをぶちまけるとなお良い. おくらは冷凍ものをうどんと一緒に湯がけばおk.

そんなわけでかつおぶしと合わせて1食あたり50+19=69えんと驚異の100円切りに成功. 弁当箱なんていらんかったんや.

参考文献

雁屋哲原作 「東西うどん合戦」
『美味しんぼ 第29巻 美味しい暗号』 小学館, 1990年,p.47-68

カエサルのものはカエサルへ

Postted:2009/08/21 [Fri]

ネットを使った図書館の新サービス:日経パソコン No.583

音楽CDの代わりに、インターネットを通じた音楽配信サービスの「ID」を貸し出す公共図書館が増えている。 利用者はIDとパスワードを受け取り、自宅のパソコンから自由に楽しめる。

具体的には、ナクソス・ジャパンが運営する 「ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)」の図書館向けサービスを使う。 同社は2005年11月から、個人向けに月額1980円の音楽配信サービスを提供中。 クラシックを中心に民俗音楽やジャズなど、約50万曲(2009年8月時点)をストリーミングで聴くことができる。

(中略)

「図書館の視聴覚資料として考えたとき、民間のレンタルCD店とは一線を画すサービスを提供すべき。 その意味でNMLは、民俗音楽など手に入りにくい音楽が含まれるなど質が高い」 (千代田区立千代田図書館サービスプロデューサー梶川悦子氏)と、 資料的価値は評価されている。

内容は今更な感があるものの、 図書館関連の記事が日経パソコンのヘッドニュースに載った事を評価したい.

前にもちょろっと触れたけれど NML自体は動作はそこそこ音質うーん、といった感じ. ただ、図書館総合展で聴いたときはぼろPC meets 平均程度のヘッドホンだったので、きちんとした環境で聴くとまた違うのかも.

問題はやっぱり利用者層とデジタルデバイド. 大学図書館あたりでやると凄くうける気がするんですが、 我が図書館の様に今尚カセットテープが現役稼動中、 なんて所は果たして何割の利用者がこの恩恵に授かるのか甚だ疑問です. テープで事足りる人にとっては無用の長物だし、 作業用BGMとして気分でストリーミングなんて人はそれこそようつべやニコ動流すでしょうし.

また、デジタルを使える人ばっかりがどんどん便利になってくシステムを末端の図書館が推奨する、ってのも何か違う気がする. Macで利用できないweb図書館とかね. これを言い出すとデータベースやOPACとかもそうなんですが、 こちらは一応その橋渡し役としての司書が居て、結果利用者に欲しい情報が届くから良いんです. じゃあ図書館で講習やってみんなでストリーミングで音楽聴こうぜー、ってのも何かちが(ry

ぐだぐだ書いてきましたが、要は地方図書館員のいち意見として、 市立クラスの図書館ではこの手の電子媒体の導入にはあまり積極的にならないでいいんじゃないかな、ってことです. 特に件のNMLなんかは、折角個人用が抑えた価格で提供されてることですしね.

参考文献

田村規雄 「ネットを使った図書館の新サービス」
日経パソコン』No.583(2009年8月10日) p.11 日経BP社
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