今度、研修の講師に引っ張り出されて本の修復関連の話をすることになりました.
なんでもいいので一日つぶしてね、との事なので講義オンリーだと時間が余る. ということで、一日かけてのんびり文庫本を上製本に仕立て直してもらう事に決めた. 簡単に言っちゃうと文庫本の表紙をはがして見返しと立派なカバーをつけようぜ、 ってだけなんですが、本の作りを把握するのには非常に効率がよい課題. 準備も文庫を持参してもらえば、あとは画用紙と方眼紙と寒冷紗があればOKというお手軽さ.
とはいえ、いきなりぶっつけで作業して失敗するとかっこわるいのでちょっと練習してみた. 因みに手順は『はじめての手製本 製本屋さんが教える本のつくりかた』を参考に.
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そんなわけでさっそく製本してみた.
因みに実験台になったのは『カフカ短編集』と『ウェルズSF傑作選集2』. 前者は『流刑地にて』、後者は『アリの帝国』目当てでむかし買った.
見返し部分はこんな感じ.紙の目が縦になるようにしないと糊付け時によれて萎える.
表紙がしっかりしてるので立てても大丈夫.
今回は糊が乾くのを待たずにがんがん進めて所要時間120分ほど. 後から開いてみたらやっぱりいろいろずれてたので、めんどくさがらず一工程ごときちんとおくのが大切っぽい.